【生れ月の神秘】山田耕筰は2015年に没後50年となります。

2015年にメモリアルイヤーを迎える作曲家
  1. 【没後210年】1743-1805 Boccherini(ボッケリーニ)
  2. 【没後140年】1838-1875 Bizet(ビゼー)
  3. 【没後100年】1837-1915 Waldteufel(ワルトトイフェル)
  4. 【没後100年】1872-1915 Skryabin(スクリャービン)
  5. 【没後90年】1854-1925 Moszkowski(モシュコフスキー)
  6. 【没後90年】1866-1925 Satie(サティ)
  7. 【没後70年】1881-1945 Bartok(バルトーク)
  8. 【没後50年】1886-1965 山田耕筰
  9. 【没後40年】1906-1975 Shostakovich(ショスタコーヴィッチ)
山田耕筰著「生れ月の神秘」(大正14年刊)という本があります。山田耕筰が著した「星占い」の本です。「星占い」といっても惑星や星座の名前は一切出てこないので実際には「占星術」の本ではないのですが、ひと月ごとの解説がほぼ12星座の解説と一致していますので12にカテゴライズされた何らかの分類法に基づいていると思われる内容になっています。

こちらは2005年復刊版です。



山田耕筰の娘さんである山田浩子さんによる『「生れ月の神秘」復刊に際して』から一部引用します。
以下引用---------------------------------------------
  • 「山田耕筰が占いの本を?」 この本の著者は正真正銘、「赤とんぼ」や「この道」の作曲家、山田耕筰なのです。それでは何故、作曲家がこのような本を書くことになったのか?それは本人以外の誰もお答えすることは出来ないことですが、生前の山田耕筰をよく知っている私にはいくつか思い当たることがあります。
  • 「山田耕筰は直感、霊感を信じた」 およそ芸術家には霊感や直感の強い人が多いと言われますが、山田耕筰も例外ではありませんでした。
  • 「山田耕筰は観察力に秀でていた」 優れた観察力と鋭い直感力で人間を分析し分類整理をすることは、創作や演奏で疲れた神経をほぐすのにとても役立っていたと想像できます。
  • 「音楽と運命学に共通点を見た」 リズムは波動であり、波動は数で測定できる。数の根本は「一」であり、天地の創造も「一」に始まる。つまり、科学も、芸術も、宗教も、哲学も、運命学も全てが「一」を基調として存在すると山田耕筰は考えました。
  • この著作も、音楽作品を生むのと同様、人に幸せを献ずる気持ちのまま生み出したのだと、私には思えてなりません。
引用終わり--------------------------------------------

本の構成は、ひと月ごとに「各月生れの人々」として、その人の性格、その人の為すべきこと、その人の短所、その人の慎むべきこと、各月生れの子ども、各月生れの偉人と名士、そしてそれぞれの月の最後に占星術家である鏡リュウジさんの解説付きとなっています。

12にカテゴライズされたそれぞれの人間模様を捉えるようにして読みました。占いの本全般に思うことですが、シとドの間にも音色があるのを承知で分割しそれぞれに役割を持たせた12平均律のように、人間という概念を分類し言語化するという作業に脱帽です。

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